モリカゲシャツのオーダー Vol.1

モリカゲシャツはオーダーから始まったブランドです。
「モリカゲシャツ」という会社になる前、
1993年から、スーツやジャケット、ウエディングドレスまで、
シャツにこだわらず、すべて森蔭がひとりで作っていました。
モリカゲシャツになってからはパターンオーダーを続けていましたが、
いったん受付をストップしたあと、2025年2月から再開しました。
オーダーは、ライブや演劇を見に行くことに似ていて、
ご予約をされてから完成品を手に取って着ていただくまで、
アクティビティとしての楽しみもあると思っています。
だからこそ期待を裏切らないように緊張感もありますが、
お客さまと一緒に楽しんで作らせていただいています。
そんなオーダーですが、普段目に触れないものですので、
すでにご予約くださった方や、
オーダーをしてみようかと考えている方の参考になればと思い、
オーダーシャツについて少しずつご紹介させていただきます。
全てご了承いただいた範囲でのご紹介です。
今回はオーダーの雰囲気を感じていただけるよう、
許可を得て撮影させていただきました。

一回目は、アメリカからいらっしゃったお客様のオーダーをご紹介します。
モリカゲシャツの古くからのお客さまが着ているシャツを見て気に入ってくださり、
森蔭にオーダーをご依頼いただきました。

今回のオーダーの特徴は、
モリカゲシャツのスタンダードシャツ(LLサイズ)をベースにして、
全体のバランスをみながら、着丈、ネック回りのサイズアップ、
衿の高さ、裄丈を変更し、カウス回りは腕時計をする方のみ寸法を変えています。

着心地を整えることを主に、デザインはシンプルな生地を使用していますが、
ボタンを変えるだけでも選ぶ人の個性が出ます。
好みの生地を探したりボタンを合わせたりするのは
いちばんリラックスして選べる楽しい時間になると思います。

森蔭がオーダーを取るときは、
事前のヒアリングと当日のライブ感を大事にしているので、
お客さまとやり取りしながら詳細を決めていきます。
今回は通訳の方に入っていただきながらではありますが、
コミュニケーションをとりながら、
こだわりのポイントを理解し、的確なご提案ができるように心がけ、
最終的には、全体の雰囲気とディテールのバランス(内と外)のとれた
ミニマムなデザインに仕上がったと思います。

とても素敵な時間をありがとうございました。
William D.Chilton(ウィリアム・D・チルトン氏)
アメリカのニューヘブンにある「Pickard Chilton」のプリンシパルで、
世界の主要企業、デベロッパー、機関クライアントのプロジェクトを指揮する建築家。
東京では「東京ミッドタウン八重洲」の設計を主導。また「高輪ゲートウェイシティ」等のある
「グローバルゲートウェイ品川プロジェクト」でもプラン・設計を指揮。
ULI財団理事、王立英国建築家協会会員、アメリカ建築家協会フェロー。
ご協力 吉川博行さん、吉川久二子さん https://www.tripodstudio.jp/
※オーダーのご予約について
こちらのページをご覧いただきお申し込みください。
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