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クレイジーだけどクレイジーじゃない

え、これクレイジーパターンじゃないんですか?

最近入荷しました「ギンガムの06パッチワークシャツ」、
シャツやファッションがお好きな方は
「クレイジーパターン」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
私もそう思ったひとりです。
でも、商品紹介のテキストに 「クレイジーパターンをアレンジした」と書いているのを見て、
思わず「え、これクレイジーパターンじゃないんですか?」と
デザイナーの森蔭に聞いてしまいました。

そもそも「クレイジーパターン」とは、その名の通り、
あえて色柄を不規則に組み合わせて作ったアイテムのこと。
森蔭的には、
「シンプルの対極にあって、着る人を選び、コーディネートが難しいもの」
というのが「クレイジーパターン」の解釈なんだそうです。
(あくまでもデザインする上での考え方なので、
クレイジーパターンのシャツを森蔭自身も持っていますし、
魅力的なものとして、というのが前提です。)
そして、そのクレイジーパターンとは違う考え方で作っている、と。

どうして「クレイジーパターン」ではないのか?
その答えを知るには、
モリカゲシャツの「パッチワーク」のデザインについて知る必要があり、
さらに森蔭の話しが続きます。

ここで全部をお伝えすると長くなるので、
ものすごくかいつまんだ説明になってしまうのですが、
モリカゲシャツのパッチワークシャツは、
「シャツ全体をひとつの柄と考えて、パーツどうしがなじむように、
色や素材、大きさなど種類の違う生地を接ぎ合わせて、ひとつのデザインにする」
という森蔭の考えに沿って作られています。
それは、「その人になじむ」ことを大切にしている、
モリカゲシャツならではの、デザインの柱になっている部分でもあります。
つまり、森蔭にとってパッチワークは、
モリカゲシャツそのもの、といえるくらい
大事にしているということがよくわかります。



ギンガムの06パッチワークシャツ/綿100%/3サイズ/2カラー/価格:22,000円(税込)/京都店・オンラインSHOP/販売中


クレイジーだけど、クレイジーじゃない理由

そんなモリカゲシャツのパッチワークデザインの考え方で
「クレイジーパターン」をアレンジして作っているので
カラフルでも派手さはなく、コーディネートがしやすいものになっています。
例えば今回の「ギンガムの06パッチワークシャツ」は、
ギンガムチェックを使うことで、各パーツに共通する「白」い部分が
全体をなじませる役割をしているのだそう。
だから、ハンガーループとポケット横のピスネームも
白になっていると聞いて、納得です。

そこでやっと、
先ほどの「どうしてクレイジーパターンではないのか?」
というところに戻ってくるのですが、
モリカゲシャツが作るものは、
「着る人を選び、コーディネートが難しいクレイジーパターン」ではない、
という、森蔭のデザインの考え方に線引きがあったからなんです。

つまり、クレイジーだけど、クレイジーじゃない。
そ、そういうことだったのか‥‥。
(答えにたどり着くまで長くなりましたが、
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。)

話しを聞きながら、27年間ブレずにシャツを作り続けている森蔭が
いちばんクレイジーじゃないか? という気もしますが(敬意を込めて)、
そういう理由でモリカゲシャツでは
「クレイジーパターン」とは言わずに「パッチワークシャツ」と呼んでいます。
でも呼び方についてみなさんは気にされないでくださいね。
あくまでも森蔭のデザインする上での考え方ですので。

このシャツに限らずですが、
モリカゲシャツのパッチワークシャツは、コーディネートが楽で、
無地のパンツにスニーカーでも簡単におしゃれに見えるアイテムです。
柄ものは似合わないとおっしゃる方も、
思い切って着てみたら周りから褒められるというお声もよくいただきます。
森蔭も、今回のシャツは、
いつも無地を着ているような人にこそ試していただきたいそうです。
ぜひ楽しんでください。

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