モリカゲシャツのメンズシャツ
モリカゲシャツになる前は、
デザイナーの森蔭大介がひとりで、
シャツに限らず何でも作るオーダーの店をやっていました。
その時に、研究がてら自分用のメンズシャツを作って着ていたら、
お客さまからオーダーいただくようになり、
作れば作るほど、機能とデザインが一体になっているシャツに
はまっていったといいます。
もう30年近く前の話です。
まだネクタイをしないことが一般的ではない時代。
「ネクタイはしないけど仕事で着られる」
というコンセプトを作って、シャツに絞ったお店を作り、
ネクタイの代わりに、
ワンポイントあるデザインでメンズシャツを作ったのが、
モリカゲシャツの始まりです。
メンズシャツのパターン(型)は、
すっきりとしたシルエットをキープしながら、
着ていることにストレスがないシャツを作るために、
「肩は少し狭く、身幅があって動きやすい」
という、モリカゲシャツらしさといえる基本を変えずに作り続けています。
ただ、ベースはそのままにマイナーチェンジはし続けています。
例えば、最近のわかりやすい部分だと、
メンズシャツは(台衿ボタンは除いた)身ごろに、
6つのボタンをつけていたのですが、今は5つになっています。
数年前からパンツを作り始めましたが、
シャツのいちばん下のボタンをとめたまま
履いているパンツのポケットに手を入れたときに
引っ張られるような、ちょっとした違和感が気になった森蔭が、
いちばん下のボタンを少し上に移動させ、ボタン間を調整しました。
そうすることで、下までボタンをとめていてもあまり気にならず、
パンツのベルトラインのデザインが
よりバランスよく見えるようにもなりました。
着ていただく方には気づかれにくいような小さな改修を
嬉々として黙々とやり続ける森蔭は、
モリカゲシャツを始めた頃と何も変わっていないのだと思います。
これからもアップデートされていく着心地を感じていただければ幸いです。
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